農業って、
やってみると
なんだか楽しいね。

農楽里は龍ケ崎市馴馬町で、ハーブや野菜の栽培、調理・加工、販売などを行う
多機能型事業所(生活介護・就労継続支援B型)です。

事業所名「農楽里(のらり)」は、畑で農作業をしていたときに、ひたいの汗を手で拭いながら利用者さんが発した何気ないことば、
農業ってやってみるとなんだか楽しいね。から農楽里(のらり)と命名しました。

農楽里は、特定非営利活動法人農・出会いの里が設置・運営している障害福祉サービス事業所・多機能型事業所です。
農楽里では、生活介護事業と就労継続支援B型事業の二つの事業を同じ事業所内で一体的に行っています。

農楽里の特色ある活動って?DISTINCTIVE ACTIVITIES

農作業は作業内容に応じてグループになり、活動しています。

農楽里の特色ある活動1

童謡「めだかの学校」に、「めだかのがっこうのめだかたち だれがせいとか せんせいか」とありますが、 農楽里の農園では、利用者のみなさんは一緒に作業を行っています。
支援員も同様、利用者さんのグループの中に入って、ともに活動しています。

利用者も職員も全員で一緒に活動しているので・・・
「だれがしえんいんか」後ろ姿からでは見分けにくいかもしれません。支援員は時には黒子(くろこ)に徹します。

めだか
農楽里の特色ある活動2

というのも農楽里では・・・

農作業は2~4名のグループ単位で活動します。できるだけ自分で意思決定できる機会を尊重し、無理強いはしません。
草取りの苦手な人がグループに入ると、自然と長時間取り組めるようになってきます。こうした集団のもつ力(グループダイナミックス)を借りながら、活動しています。

1日中、同じメンバーで活動することはほとんどありません。
活動内容に応じて、メンバーは替わります。ひとりで活動することもめったにありません。
グループとなると、つい班長さんとかリーダーを決めたくなりますが、そうしたこともありません。
ひとりひとりがリーダー、みんながリーダーです。
そんな心構えで「がんばろうね。」と、お互い声をかけ合っています。

私たちが
大切に【したい・する】ことIMPORTANT THING

以下の7つの支援を柱に、スタッフ全員が設立当初のねらいを大切にしながら精一杯の支援を行って参ります。

01
SUPPORT

農作業は、2~4名のグループ単位で活動。 できるだけ自分で意思決定できる機会を尊重し、無理強いはしません。 草取りの苦手な人がグループに入ると、自然と長時間取り組めるようになっていきます。 こうした集団のもつ力(グループダイナミック)を借りながら、約60品目の野菜を栽培しています。

02
SUPPORT

自家製の堆肥肥料、ぼかし肥料を使い、祖父母から教わった昔ながらの農法で生物多様性を育む農業を推進します。微力ではありますが、SDGS(エスディジーズ)に取り組んでいます。

03
SUPPORT

協働で、ハーブ・農楽里の有機質肥料と土壌微生物を活用した農法で育てた野菜の生産・加工・販売に至るまで一貫して行う農園を運営します。

04
SUPPORT

農業の魅力は、土づくりをはじめ、播種、調理・加工、販売など、仕事の種類が多岐にわたってあることです。その中に、得意な仕事がきっとあります。その仕事に出会った時、誰もが皆すばらしい働きをします。「自分にはやるべき仕事がある。」農楽里は、こうした実感が得られる場所でありたいと考えています。

05
SUPPORT

「私に仕事を任せてくれた。」「みんなから頼りにされている。」私たちは、職場で仲間から認められ、自分の居場所ができることで自尊心をもって生きていけるのだと思います。こうした自尊感情や自己肯定感を大事にします。

06
SUPPORT

自分で意思決定できる機会や場面をできるだけ多く設定し、自己決定・自己実現に向けて支援を行います。

07
SUPPORT

将来を見据えた支援をします。(利用者の生きにくさの軽減、生きる力)

農楽里が農業にこだわるワケOUR COMMITMENT

農業はストレスを減らし、幸福感を高める

農業はストレスを減らし、幸福感を高める

農作業の合間に、赤く熟したトマトを手でもぎり、数回ズボンで軽くこすって、口でモグモグ・・・なんとおいしいこと。畑で食べるとなぜこんなにおいしく感じるのでしょう?
農作業を行うことでストレスホルモンが減少し、同時に幸せホルモンであるオキシトシンの分泌が高まるとの研究結果が順天堂大学らより発表されました。引用元:農作業でストレス軽減 アグリヒーリングが新ビジネスを創出

今から7年前、法人設立時に理念として掲げた「農業には癒しがある」ということばが、実証されたかたちとなりました。
事務所を開設した当初は不安もありましたが、現在は「農業って、やってみると楽しいね」から「農業、やっててよかったね」になっています。

それぞれに合わせた働き方の実現

それぞれに合わせた働き方の実現

農作業の工程は土づくりをはじめ、播種、生産、調理・加工、販売に至る迄、多岐にわたります。 そのため、障害特性や障害者の個性に対応した働き方を提供することが可能になります。
たとえば播種作業の中でも直まきやすじまきなど、方法や種類が細かく分かれるほか、適した土や覆土の度合いなど様々な点に注意する必要があります。

また、農業は一般就労に向けた体力・精神面での就労訓練も可能であり、地域で暮らしながら仕事を得られることも魅力です。
農業を通じて、癒し、生きがい、健康増進、地域交流の機会が得ながら、障害者のコミュニケーション能力向上も実現できると考えます。

自然の中で、すべての生き物と共生

自然の中で、すべての生き物と共生

以前は害虫や雑草は頭を悩ます存在でしたが、現在は「害虫・雑草は敵にあらず」の考えを持ってます。
病害虫から学ぶことも多数あり、70-80%の収穫を目指し、虫たちにも一部をエサとして与える姿勢で取り組んでいます。雑草に関しては刈った草を半年ほど寝かせたのち、たい肥として活用しています。
また、自家製のたい肥をすき込み土づくり、ボカシ肥料で野菜を育てる畑の土の中には多数の微生物が存在し、微妙なバランスを保ちながらで作物の味や栄養に貢献しています。

有機農業に取り組みはじめてから15年が経ちますが、自然の中にはひとつも無駄がないことを理解し、今後もすべての生き物と自然環境の中で支え合いながら、共生してまいります。

グループダイナミックスのチカラ

グループダイナミックスのチカラ

農楽里の特徴として、農作業は2~3名のグループ単位で活動し、小集団を組んで農作業をします。自分で意思決定できる機会を尊重し、無理強いはしません。
こうした集団のもつ力(グループダイナミックス)を借りながら7反強を超える農園で、60品目の野菜とハーブを栽培しています。

農楽里の仲間たちは、みな農業が大好きです。
おいしくて安心して食べられる野菜を育てることをモットーに、有機の土づくり、たい肥・ボカシ肥づくり、コンパニオンプランツ、病害虫の対策と天敵の利用などについて議論し合いながら利用者と職員が一丸となって日々取り組んでいます。

地域社会に暮らす皆様に感謝

地域社会に暮らす皆様に感謝

種から野菜を育て、販売して収入(工賃)を得る過程の中には、様々な楽しみや苦労があります。
そんなとき、野菜を買ってくださるお客様からの「ノラリさんの野菜、おいしいね。」の一言は何よりの励みになります。

農楽里の野菜がおいしいといわれるゆえんには、土壌と農薬や化学肥料に頼らない徹底した有機農法へのこだわりと、 近隣の農家や工場のみなさまから頂く原料から作られた、自家製のたい肥やボカシ肥などによるものと考えます。また、畑や田んぼもお借りしたものです。

今後も野菜を購入して頂くお客様をはじめ、地域のみなさまからのご協力、ご支援に日々感謝しながら、皆様に喜んで頂ける農作物を作ってまいります。

農楽里の周辺は、緑に囲まれ、四季折々いろいろな鳥のさえずりを耳にすることができます。

農園は、地域の方々の温かい励ましのもと、農楽里の有機質肥料と土壌微生物を活用した農法で育てた野菜・有機栽培にこだわって、自分たちの手で、種から野菜やハーブを栽培しています。

野良仕事の合間に、赤く熟したトマトを手でもぎり、数回ズボンで軽くこすって、口でモグモグモグ・・・農楽里の有機質肥料と土壌微生物を活用した農法で育てた野菜だから味わうことができる醍醐味です。

鳥の会話とともに、地域の人たちの温かい会話もあちこちの畑でよく耳にします。

「〇〇、こんなにたくさん採れたよ。〇〇すると美味しいよ。」「いつもすまないね。〇〇作ってみたんだ。皆さんでお茶しよう。」

地域性がにじみ出た、地域ならではの目にする光景です。

農業には癒し、生きがいや健康増進をはじめ、地域で暮らし続けながら働く場所を近隣地域に得られること、地域との交流の機会が増え、コミュニケーション力を育めることなど、農業には魅力がたくさんあります。

農業大好き人間が集まって、農薬や化学肥料は一切使わず自然の力を最大限に活かす有機農業で約70品目の野菜を栽培しています。

てんとう虫をはじめ、いろいろな虫や鳥がたくさんいる、この自然が一杯の畑で働くことの喜び、農の楽しさ(農楽里)をぜひ体感してください。