ごあいさつGREETING
農楽里が目指す「事業所像」
~こんな事業所を目指しています~
当法人は、農業を通して自らの健康と「農と生きる力」を養い、自立した生活ができることを目的に、平成30年7月に多機能型事業所農楽里(生活介護、就労継続支援B型)を開設しました。
農園は地域の温かい励ましのもと、農楽里の有機質肥料と土壌微生物を活用した農法で育てた野菜・有機栽培にこだわって、自分たちの手で、7割方は種から野菜を栽培しています。
農作業は、2~4名のグループ単位で活動。自分で意思決定する機会を尊重し、押しつけたり無理強いはしません。草取りが苦手な人もグループに入ると、刺激されて長時間取り組めるようになってきます。
こうした集団のもつ力(グループ・ダイナミックス)を頼りに、60 品目を超える、四季折々の野菜、ハーブを栽培しています。
農作業の合間に、赤く熟したトマトを手でもぎり、数回ズボンで軽くこすって、口でモグモグ…農楽里の有機質肥料と土壌微生物を活用した農法で育てた野菜だから味わうことができる醍醐味です。
「農業ってやってみると、なんだか楽しいね」。
そうした声が畑のあちこちから聞こえてくる、幸せホルモン・オキシトシンがいっぱい満ち溢れる福祉農園を目指しています。
NPO法人 農・出会いの里
障害福祉サービス事業所|多機能型事業所 農楽里
施設長 市毛 康司
事業所概要OFFICE PROFILE
事業所名 | 障害福祉サービス事業所 多機能型事業所 農楽里(のらり) |
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所在地 | 〒301-0004 茨城県龍ケ崎市馴馬町2693番地 |
TEL/FAX | 0297-63-4339 |
norari1064@lemon.plala.or.jp | |
開設 | 平成30年7月1日 |
定員 | 生活介護:10名 就労継続支援B型:10名 |
利用日 | 月曜日~金曜日 (土日・祝日・お盆・年末年始を除く) |
利用時間 | 午前9時~午後4時 |
実施地域 | 龍ケ崎市及び近隣にお住まいの方 |
送迎について | ご相談に応じます。 |
シンボルマーク
農楽里のシンボルマークは、てんとう虫です。
てんとう虫は幸運を運んでくる縁起の良い虫とされています。
つくば市在住の画家・柳田しのぶ氏に描いていただきました。
アクセスACCESS
ご案内
コミュニティバス利用、大昭ホール龍ケ崎(龍ケ崎文化会館)前下車。
大昭ホールを出て、県道48号線(おなばけ通り)を土浦・つくば方面へ進みます。
徒歩2分ほどで左手に当事業所が見えます。
法人概要CORPORATION PROFILE
法人名 | 特定非営利活動法人農・出会いの里 |
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代表者 | 市毛 康司 |
TEL/FAX | 0297-63-4339 |
norari1064@lemon.plala.or.jp | |
設立 | 平成29年7月12日 |
主な事業内容 |
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法人理念CORPORATE PHILOSOPHY
~ 農と生きる ~
昭和62年に制定された障害者の雇用促進に関する法律の改正法が、平成28年4月から施行されるなど、障害者の雇用・就労に対する環境は改善され、雇用率は上昇しています。しかし、一方では人間関係でつまずいたり、同僚からひどいいじめにあったりして退職の憂き目にあう障害者がおられることも事実です。現に、私たちの仲間に特別支援学校に勤めていた教員がいますが、彼女が定年退職するまでの期間に、卒業生の保護者から受けた相談は12件に上りました。大半は、「トラウマになり、家にひきこもるようになってしまった…」、「息子に合う仕事が何か会ったら…」、「暴力をふるうようになった。」といった相談でした。
人は誰しも、「自分が必要とされている。」「誰かの役に立っている。」と、思いたいはずです。そう思うのは当たり前のことですし、自然なことです。なぜなら、人は人の役に立つことで生きがいや、やりがい、働きがいを見出すことができるからです。しかし、通っている職場で「もう来なくていい。」とか「バカ野郎、じゃまだ、あっちに行け。」と、毎日のように罵声を浴びせられたり、バカにされたりしていたら、職場に行く気にはなれないと思います。「それでもがまんして職場にいきなさい。」とは言えませんでした。「職場にはもう自分の居場所がないんだ。」と感じたとき、その辛さはことばでは言い表せません。保護者からは、「近場に障害者の生活や仕事のことで相談にのってくれたり、心配事や不安に思っていることを親身に聴いてくれる場所があったらいいのに」、「日中でもすぐに連絡がとりあえたら。」と言った話がよく出ていました。私たちは保護者の話を聞くにつけ、上述したような障害者のニーズに合った福祉施設の必要性を考えるようになりました。私たちは普段は学校があったため勤務が空けてからとか休日などに対応せざるを得ませんでした。法人格をもたないために活動のすべての面で関係者の個人的責任の下で行なわざるを得ませんでした。そのため、運営基盤に弱さがあり、日々の活動は厳しい制約を受けざるを得ませんでした。こうしたことから私たちは、NPO法人格を取得したく、平成29年5月に茨城県にNPO法人の認証申請をしました。おかげさまで同年8月にNPO法人の認証を得ることができました。認証後、上述した施設の条件に一つでも二つでも適う福祉施設を作りたく動きました。
私たちは、障害の有無にかかわらず、農業に魅力を感じた者同士が、皆で力を合わせて(協働で)取り組む有機農業を考えています。(将来的には自然農法を目指します。)農業の魅力は、土づくりをはじめ、播種、生産、調理・加工、販売に至るため、作業が多岐にわたっており、障害特性や障害者の個性に対応した働き方を提供し得ることです。また、農業は一般就労に向けた体力・精神面での就労訓練も可能なこと、地域に暮らし続けながら仕事の場を近隣地域に得られることなども農業の大きな魅力です。さらに、農業には癒し、生きがいや健康増進、地域の交流の機会などが増え、それが障害者のコミュニケーション能力の向上にも繋がるのではないかと思います。
私たちは、農業のもつ、こうした効果・作用に着目し、「農と生きる」のスローガンのもと、以下に示す5つの柱を基本とし、障害者総合支援法の理念に基づく障害福祉サービスを展開します。
~ 5つの柱 ~
- 障害者及び当該主旨に賛同する協力者が協働し、ハーブ・農楽里の有機質肥料と土壌微生物を活用した農法で育てた野菜の生産・加工・販売に至るまでを一貫して行う農園を運営します。
- 有機質肥料と土壌微生物を活用した環境保全型農業を推進します。このことを事業所の強みとして、近隣農家の農作業を受託したり、自家生産した有機野菜を売りにした直売所や農家カフェなどを運営したりして、就労支援の拡大を図っていきます。
- 農作業は2~4名のグループ単位で活動。できるだけ自分で意思決定できる機会を尊重し、無理強いはしません。
草取りの苦手な人がグループに入ると、自然と長時間取り組めるようになってきます。こうした集団のもつ力(グループダイナミックス)を借りながら、約60品目の野菜を栽培しています。 農園に集う私たちは「ありがとうございます。」が口ぐせです。このことばには「お互いさま」の気持ちも含んで使っています。 - 農作業には仕事が多岐にわたってあることから、得意な仕事がきっと見つかります。その仕事に出会ったとき、誰もが皆すばらしい働きをします。「自分にはやるべき仕事がある。」、「働くことが楽しい。」…農園に集う者が皆、ともにこうした実感(働く喜びや働くことの楽しさ)が得られる事業所でありたいと考えています。
- 「自分は社会から必要とされている。」、「誰かの役に立っている。」、私たちは職場で仲間から認められ、自分の居場所ができることで自尊心をもって生きていけるのだと思います。事業所は、こうした自尊感情や自己肯定感を大事にします。
障害の種別、程度、あるなしにかかわらず、様々な能力、個性のある人たちが集い、皆が同じ目的(農と生きる)を共有し、対等な関係を保ちつつ、助け合い、支えあうことで、農業と人、自然と人、人と人が共生する、笑顔で安心して暮らす、地域になくてはならない事業所を目指します。
沿革HISTORY
平成30年 | 7月 |
障害者サービス事業所「農楽里」 多機能型(生活介護・就労継続支援B型)事業所として、定員20名で運営を開始。 |
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平成31年 | 日中一時支援事業を開始 |